2011年10月2日日曜日

連ドラ・おひさま終了

連ドラ「おひさま」が昨日終了した。とても後味の良い終わり方だった。

だが、どうしてもこのドラマは「おしん」と比較してしまう。「おひさま」は戦争の頃が不幸のどん底で、そのほかはいたって幸福に見えるところが、いかにもドラマらしい、非現実的な設定に見える。主人公は早くから母を亡くすとか兄と死別する、といったシーンはあったが、優秀な父、元貴族の祖父と裕福な祖母、教育水準の高い友人など、かなりハイソな世界を描いたものだ。あわせてとても品が良く、優しい蕎麦屋の息子と結婚して、嫁姑問題も大してなく、娘も優秀ですくすくと育つというところも、女性にとっては理想的な設定だ。したがって、キャリア志向の女性、お嬢様育ちの女性にこのドラマはかなり受け入れられたのではないか、と推測する。

対する「おしん」は戦争が終わってからも、どうやって食っていくか、子供の問題など、いかにも身近に起きそうな切実なテーマを突きつけられる。世間一般、さらには、発展途上国の人々からすれば、こちらのほうがうなづきながら、そして、元気をもらいながら、楽しまれるのであろう。

自分自身は「おしん」のほうがファイトをもらえるが、私の祖母とその信州の親戚おばさまたちはいわゆるお嬢様育ちで、「おひさま」にでてくる登場人物の女性に近いイメージだったので、たぶん、こんな感じの青春時代と戦前後を過ごしたのかな、という手がかりをつかめたのはよかった。

戦争。大変不謹慎な言い方ではあるが、戦争のシーンがドラマにあると、やはり盛り上がる。ゲゲゲの女房もそうであったが、NHK連ドラにはやはり戦争がキーワードになると思う。

ところで、戦時中のシーンで出てきた、あの海軍体操。習ってみたい気がする。

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